※これは数年前のお話です。
なにをするにも上の空で、なかなか気持ちが落ち着きませんでした。
仕事をしてても、ちょっとしたミスをしたり、
人の話がまったく頭に入ってこなくて本当に困っていました。
検査結果まであと1週間、とドキドキしていたある日、
仕事中に病院からの電話が。
「先日の検査結果をお知らせしたいのですが、
できれば早めに来ていただけますか?」
・・・この流れは、悪い結果じゃない?
心臓がドキドキしだして、泣きそうでした。
病院からは早めにきてくださいって言われたし、
仕事も手につかないので、
即、上司へ早退の了承をもらい、病院へ。
しこりに気づいたときも、
病院へ行くと決めたときも、
わたしは誰にも話していませんでした。
家族にも、友人にも。
「もしかして乳がんかもしれない」
口に出して、その通りになるのが怖かったから。
診察室で言われたこと
平日の午後の病院は、とても静かでした。
病院についたらすぐに診察室に呼ばれて、
椅子に座ると、先生が言いにくそうに
「あんまりよくない結果でね、乳がんでした」
こうしてわたしは乳がんの告知を受けました。
病院までの運転中、覚悟は決めてたけど・・・
なんだか自分のことじゃないみたい。
ふわーっとした気分で受け止めてました。
頭の整理がつかないまま、やさしく先生は続けます。
「乳がんにはサブタイプというのがあるんですが、
Linoさんはホルモン受容体が陽性のルミナルAです」
先生が何を言ってるのかさっぱりわかりません。
初めて聞く単語が多くて、
頭のなかは「?」でいっぱいでした。
ほかにもグレードは「2」、Ki-67の値も聞いて
自分の今の状況を教えていただきました。
乳がんの中でも比較的おとなしい顔つきだと言われて
すこし安心しました。
これからどうなるのか
まずは手術をして、取ったものを病理検査してから
その後の治療を決めると言われました。
今の時点で、抗がん剤をやるかどうかっていうのが
私の場合はボーダーラインギリギリらしく、
病理検査結果での判断だそう。
もし、病理検査でもはっきりしない場合、
アメリカへ検体を送って検査する方法もあると言われました。
その検査は高額だけど、保険が使えるそうです。
それから、がんと言えばよく耳にする「ステージ」なのですが、
この時点ではまだ判明しませんでした。
手術前のCT検査、MRI検査で詳しくわかるとのことで
なんだかハッキリしない気分で、
どんどん検査の予定が組まれて、ぼーっとしたまま
気が付いたら家に帰ってました。
まずは、なにより、仕事のことが気になります。
これからどうするかを、考えていたのですが
ステージが決まっていない上に、治療方法も決まってない。
この状況で上司にどう話せばいいのか。
手術をするのは決定だけど、今のクリニックよりも
行きつけの大きな病院の方が安心だな、とか、
手術は全摘か、部分切除かもよく考えないとだし、
お盆休みまであと数日だったので、
上司への報告は休み明けにすることにしました。
私の乳がんの告白で、上司の楽しいお盆休みが
台無しになるのは申し訳ないですしね。
お盆休み中にステージが判明するので、
それから話した方がいいと判断しました。
こうして、わたしの乳がん治療が始まることになりました。



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