目覚ましはかけてないのに、いつもの時間に目が覚めた。
「あ、今日から会社行かなくていいんだ」
……二度寝できるやん。
って思ったのに、なぜか普通に起きてる私。
体に染みついた長年の社畜リズムは、そう簡単には抜けない。
とりあえず洗濯機を回す。
無職初日なのに、やってることはいつも通り。
たっぷり時間があるんだから、
カフェで優雅にモーニングとかすればいいのに
現実は部屋着で洗濯物干してる。
通勤しなくていい。
急いでメイクする必要ない。
なっがーい渋滞の中の運転からも解放。
それは確かに嬉しい。
でも、
「で、これからどうする?」
って声が、頭の奥からずっと聞こえる。
開放感50%
不安50%
朝ごはんを食べながら、
おもむろに求人サイトを開いてみたり。
無職一日目にして、もう現実。
優雅な新生活スタート!
…とはならんのだ。
でも、不安で落ち込むでもなく、
好きなドラマをみたり、
普通に洗濯してる・・・
うん。
やっぱりうれしいかも。
仕事辞めたのはほぼ勢い任せで、
計画的でもないし、
正直ポンコツな自分だけど、
根拠はないけど、
なんとかなるでしょ、の楽観主義。
ドラマみたいな決意表明もないし、
キラキラした再出発でもない。
ただ、部屋着のまま、
洗濯物を干しながら、
駅まで急ぎ足で歩くサラリーマン達を
ぼんやり眺めてた。
洗濯物も干し終わったし
コーヒーでも飲もうか。
しばらくはゆっくりするつもりで
何も予定を入れてない。
映画を見に行こうかな。
いや、久しぶりに洋服買いに行こうか。
しばらく考えて、ソファーに横になる。
うん、今日はやめとこう。
私は私のまま、
少し近い将来にビビりながらもなんとか前向きだ。
なんて感じの1日目。
まあ、たぶん明日も普通に6時に目が覚めるだろうけど。
社畜リズム、強すぎ。
そして数日後、私は“現実の手続き地獄”に巻き込まれることになる。
……無職って、意外と忙しい。


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